映画『惑乱』

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2020-12-29 16:00:00 〜 2021-01-05 15:59:59
監督:直井佑樹
俳優:石嶌弘忠
MC:酒井貴浩
Asst.:大貫彩香

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作品情報

直井佑樹(監督)

1983年 千葉県生まれ。2007年に日本映画学校(現・日本映画大学)に入学し、ドキュメンタリーを学ぶ。卒業後、WEB動画やブライダルビデオの制作をする傍ら、ドキュメンタリー映画や自主映画に携わる。韓国のDMZ国際ドキュメンタリー映画祭の助成を得て製作した横浜中華街の長編ドキュメンタリー映画「LEFT」の撮影・編集・プロデューサーを務めており、2021年の春に劇場公開される。

「惑乱」

大学入学を機に上京した麗奈は、「惑乱」を聴いた人が事件を起こす話を質問サイトで知る。バイト先の大学の図書館で起きた異変に「惑乱」が関係していることもあり、彼女は次第に質問サイトにのめり込んでいく。

出演者

監督 直井佑樹
俳優 石嶌弘忠
MC 酒井貴浩
Asst. 大貫彩香
 

QUESTIONNAIRE

1.この映画を撮ったきっかけはなんですか?
職場のホラー映画好きの方から、”ホラー撮ってみたら?”と言われてホラー映画を見続けたことがキッカケです。怪しい古文書や伝説に符合する怪奇現象に翻弄される主人公という一つのパターンを雛形にして、ヘイト系のデマに影響された同級生をイメージして作りました。

2.影響を受けた作品・監督はいますか
黒沢清がテレビで撮った「花子さん」からは不穏な表現を。ロマン・ポランスキーの「反撥」からは、妄想で精神の均衡を崩してしまう女性の描き方を。映画に興味を持ち始めた頃にハマったブライアン・デ・パルマの「殺しのドレス」と「ミッドナイトクロス」からは、カメラワークと白昼夢的な表現に影響を受けました。
観客を楽しませながら問題提起する監督が好きなので、深作欣二の姿勢にも影響を受けています。

3.普段どんな時にアイディアが生まれますか
散歩したり、ニュースを聞いたり、ノンフィクションを読んでいるときですかね。

4.作品へのこだわりがあれば教えてください
なるべくカメラを手持ちにするのを控えるようにしました。手持ちカメラは好きですが、あまり使いすぎると登場人物のアクションを伝える効果が薄まりますし、よくある演出ですので逆に安定感をもたらします。ですので、なるべく使わないようにしました。
他にも赤い靴を目立たせるために反対色の緑を使ったり、不穏な出来事では青を使ったりしているので、色の使い方も見てもらいたいです。

5.今回の作品で一番苦労した点を教えてください
なんと言っても図書館での撮影です。撮影交渉で体力を使い、さらにロケ地まで往復4時間以上
かかったので大変でした。その分、一点豪華主義というかセールスポイントにはなったと思います。

6.今後どのような作品を作っていきたいですか
ロケーションを生かした設定とそれを画と音で最大限に表現した作品を作りたいです。テンション低い人間ですが、北野武やジョニー・トー、サム・ペキンパーなどの激しい映画が好みなので、銃撃戦を撮りたい欲望もあります。誰かやりません?

7.撮影現場について、スタッフ・キャストとのコミュニケーションはどのようにとっていますか。
映画に限らず、職場での人間関係は大変重要です。今回の映画で上手くいったか分かりませんが、監督の役割は”場の雰囲気”を作り、出演者の能力を最大限に発揮出来るようにすることではないかと思います。そのためには一見無駄と思われてしまうかもしれない雑談も必要です。これがドキュメンタリーの場合ですと、カメラを向けるようになるまでの人間関係を構築するまでの時間が重要です。映画は時間の表現だと言われますが、画面に写っていない出演者との関係性を築き上げる時間もその一部なのではないのでしょうか。

8.壁にぶつかった時の乗り越え方を教えてください
編集に関して言うと、ノートに良い点と悪い点を書いて分析し、壁を自ら作り出していないか考え直します。あとは寝るか近所の商店街を散歩して、頭の空気を入れ替えます。