映画『かく恋慕』

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2020-04-07 16:00:00 〜 2020-04-14 15:59:59
監督:菱沼康介
MC:前田けゑ
Asst.:高見澤咲

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作品情報

菱沼康介(監督)

1974年生まれ。東京工芸大学卒。日本映画学校卒。
映画家と称し、監督・脚本家・プロデューサー・企画者として活動中。
2002年に、自主制作した脚本・監督作『つづく』が“ぴあフィルムフェスティバル“にて、グランプリと観客賞を受賞。
09年に、エイベックス製作の劇場映画『はじめての家出』<国内6つ映画祭で上映、TAMA映画祭<最優秀新進女優賞受賞>。
11年に、キングレコードの映画『くノ一忍法帖 影ノ月』(監督・脚本/原作:山田風太郎)がヒット。
12年に、ポニーキャニオンの映画『ライフ・イズ・デッド』(原作:古泉智浩)が劇場公開。
13年、角川書店の小説『あるゾンビ少女の災難』が原作の映画『フジミ姫 ~あるゾンビ少女の災難~』。
14年、SDPで『誘拐少女』と『眼(まなこ)』、15年、『恐喝少女』、16年『強盗少女』。
19年、自主映画『かく恋慕』で11の国内映画祭で4冠を獲得。

「かく恋慕」

「もぉーいぃかい?」 夫婦でかくれんぼ。妻アリカが鬼。彼女は鼻がきく。夫コウキは匂いを辿られまいと頭を捻る。 ある日、夫から嫌な匂い。アリカは変わっていく夫の匂いに苦しむ。 それ見て、コウキは妹カスミにある頼みごとをする。 それは優しくも切ない頼みだった。

出演者

監督 菱沼康介
MC 前田けゑ
Asst. 高見澤咲
 
 

QUESTIONNAIRE

1.この映画を撮ったきっかけはなんですか?
以前つくったゾンビ映画『ライフ・イズ・デッド』でゾンビの匂いを扱った後、今度はいい匂いの映画をつくろうと思ったことから。
見えない匂いで愛の形を描きたかった。

2.影響を受けた作品・監督はいますか?
スティーブン・スピルバーグ
ウディ・アレン
岡本喜八
ノア・バームバック
ミシェル・ゴンドリー
ポン・ジュノ
ウェス・アンダーソン
川島雄三
諏訪敦彦
ウォン・カーウァイ
ジョニー・トー

藤子・F・不二雄
『映画ドラえもん のび太の宇宙開拓史』は常に立ち返る一本です。

3.普段、どんな時にアイディアが生まれますか?
映画を観ている時。年に365本は見るので、見ている最中にアイディア浮かびすぎて気持ち悪くなる時があります。とはいえ、だいたいはジャンクなアイディアですが。

4.作品へのこだわりがあれば教えてください。
手を抜かずに、映画的な仕掛けを入れること。
劇場に座っている16歳の自分に届くようにつくること。

5.今回の作品で一番苦労した点を教えて下さい。
観て聴いて、観客が匂いを感じてくれるよう、物語や映像や芝居を丁寧に入れたところ。
既製品や日常にありふれたもので思い出を喚起してもれるようにしたところ。
ラブストーリーを中心に描いたことがなかったので、人間関係の愛を語るということに一番苦労しました。

6.今後どの様な作品を作っていきたいですか
映画ならではの面白さや表現に取り組んだ映画
感覚を刺激する映画
人に寄り添う映画
SF

7.スタッフ・キャストとのコミュニケーションはどの様にとっていますか
自分でシナリオを書くので、まずどういう意図かキャスト、スタッフに頭から自分で脚本を音読し、説明をします。
あの映画のアレ、みたいに言ってしまうことがあるので、それをなるべくしないようにしています。
準備の段階で参考作品を見てもらうようにしています。

8.壁にぶつかった時の乗り越え方を教えて下さい。

とにかく映画を観ます。さらに落ちこむことも多いですがダメな映画を観て、俺の方が面白いのつくれる!と闘争心を燃やす。
藤子・F・不二雄短篇集を読む。

愛しいあの子に慰めてもらう…そんな子がいたらいいなぁ