21/02/02 16:00~21/02/16 15:59   配信

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映画『夜、逃げる』
監督 山田佳奈  / MC 寺田御子  / Asst. 高橋茉莉
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作品情報

山田佳奈(監督)

1985年生まれ、神奈川県出身。
元レコード会社社員・舞台演出家・脚本家・俳優など、さまざまな肩書を持つ。短編映画『夜、逃げる』(16)で初監督デビュー。舞台演出で培われた演出方法は抜群で、人間が生きるために発するエネルギーを余すことなく魅力的に描くスタイルに定評がある。
外部作品への書き下ろしも積極的に行っており、主な脚本作にNetflix「全裸監督」(19)、朝日放送ドラマ「神ちゅーんず」(19)、TOKYO MX「劇団スフィア」(脚本監督回『渇望〜三十路の祭りに〜』)など。監督作では短編『今夜新宿で、彼女は』(18)、『カラオケの夜』(18)、初長編となる『タイトル、拒絶』は第32回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門に正式招聘(東京ジェムストーン賞を主演・伊藤沙莉が受賞)。10月23日には処女小説である『されど家族、あらがえど家族、だから家族は』を出版。

「夜、逃げる」

加奈子は舞台に立つためチケットノルマを払い、深夜の漫画喫茶でアルバイトに勤しむ、売れない女優。今までの人生、一度も注目を浴びたこともなく、平凡に生き抜いてきてしまった。「何か」になりたかった。誰かに憧れられる何か。だから演劇をやっている。こんなはずじゃなかったのに、わたしは何のために演劇をやっているのだろう。そんな腐った思いを抱える加奈子の元へ、高校の同級生であり、自分の彼氏を横取りした萌乃がバイト先に現れる。萌乃は元彼氏のことがいまだに忘れられない。だが、その男は、萌乃の前の彼女とよりを戻したらしい。そのため萌乃は《嫌がらせ》と称して、加奈子に協力を頼む。しかし加奈子はそれを断る。実は、加奈子は過去に、萌乃に彼氏を横取りされたことがあるのだ。誰かの何かになってみたいふたりの、過去も現状もぶっ飛ばす、「究極の嫌がらせ」がはじまる…。

出演者

監督 山田佳奈
MC 寺田御子
Asst. 高橋茉莉
 
 

QUESTIONNAIRE

1.この映画を撮ったきっかけはなんですか? 元々演劇ばかりをやって来たので、演出力のスキルアップを図りたくて映画制作にチャレンジしました。それがきっかけで映画に目覚めて…という感じでした。 2.影響を受けた作品・監督はいますか イ・チャンドン監督はすごく好きです。あとツァイ・ミンリャン監督などの作品には、尊敬と憧れを感じています。 3.普段どんな時にアイディアが生まれますか アイディアは出来るだけ書き溜めるようにしていますが、人と会話しているときとニュースを見ているときが多いです。 4.作品へのこだわりがあれば教えてください 我々の延長線上で生きている、焦点が当たりづらい人々を描く事に惹かれることが多いため、彼ら彼女らに対して失礼が無いように作品づくりを行っていきたいと思っています。あとは、俳優が嘘をついていない瞬間を撮ること。 5.今回の作品で一番苦労した点を教えてください 初監督作品だったので何もかも苦労しました(笑) 6.今後どのような作品を作っていきたいですか 我々と同じように生きている人の、焦点が当たらない生活。これからも人間を演出していきたいし、作品にしていきたいと考えています。 7.撮影現場について、スタッフ・キャストとのコミュニケーションはどのようにとっていますか。 なるべく言葉にして相手に伝えるようにしています。あとは相手の一挙手一投足を見逃さないように、できる限り相手に寄り添う気持ちでいます。 8.壁にぶつかった時の乗り越え方を教えてください だいたいピンチはチャンスなので、そんなこともあると思うしかないかなあ。