映画『The Right Combination』『Chained』

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2022-01-04 16:00:00 〜 2022-02-01 15:59:59
監督:坂部敬史
俳優:髙木直子
MC:酒井貴浩
Asst.:笹岡郁未

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作品情報

坂部敬史(監督)

幼少期はゴジラやスターウォーズを観て育つ。
2013年 渡米、NY、LAにて映画制作を学ぶ。
卒業後、現地でフリーランスの監督、カメラマンとして活動。
2016年に帰国し、MV、TV/Web CMなどの制作に携わる。
2017年、井筒監督の元で長編映画「無頼」に参加。
現在は映像ディレクターとしてMVやWeb CMなどを制作しつつ、
次回長編映画の撮影準備を進めている。牛丼が好き。

「The Right Combination」

若い泥棒が忍び込んだ先でおじいさんに見つかってしまうが、おじいさんは認知症のため泥棒を自分の息子だと勘違いする。泥棒は金庫の番号を聞き出すため、おじいさんに向き合っていくが、それは自分自身の過去とも向き合うことであった。

「Chained」

認知症のため、自分の息子を他人だと思い心を開かないおばあさんのところへ少女の幽霊が現れる。少女はおばあさんにとり憑くどころか勢いに飲まれ、一夜を共にするが、おばあさんの息子への想いを知り、なんとかしたいと思う。

出演者

監督 坂部敬史
俳優 髙木直子
MC 酒井貴浩
Asst. 笹岡郁未
 

QUESTIONNAIRE

1.この映画を撮ったきっかけはなんですか?
The Right Combination
→当時、自分が感じていたレールの上の人生と、物覚えが悪いという2つのコンプレックスから、“過去を忘れる者”と“過去を忘れられない者”という二人のキャラクターが生まれ、ストーリーが生まれました。
Chained
→再び認知症をテーマにリサーチを進めたことを、誰もが恐る幽霊と認知症で幽霊を恐れないおばあさんの遭遇という形で描いてみようと思って本作が生まれました。

2.影響を受けた作品・監督はいますか
The Right Combination
→経験のなかった認知症に向き合う上で、関連するドキュメンタリーを多く観ました。また、「50回目のファーストキス」や「メメント」など記憶に関連するものも観ました。特に50回目のファーストキスのように悲劇的な事をコメディに包んで表現するスタイルは他の多くの映画からも学びました。
Chained
→前半のホラー部分を描くにあたり、日本のホラーを数多く観ました。ホラーが苦手なので怖すぎてスキップしながら観たのでストーリーは覚えてませんが大変勉強になりました。

3.普段どんな時にアイディアが生まれますか
1つはシャワーを浴びている時。大体いいアイデアが生まれたり、解決策が見えてきます。
また素敵な曲を聴いているときにストーリーの中の1ショットのイメージが浮かんでくることもあります。過去の短編ではその1つのエンディングイメージから逆算してストーリーを作ったこともあります。

4.作品へのこだわりがあれば教えてください
世界中の人が観ても楽しめる内容であること
(別の質問と被りますが)コメディから入って、さりげなくシリアスな展開に持っていくこと。

5.今回の作品で一番苦労した点を教えてください
The Right Combination
→ぴったりの役者を見つけること。200人オーディションしました。
Chained
→撮影現場の実家に光が入らないように窓や玄関を黒ゴミ袋で覆ったこと。

6.今後どのような作品を作っていきたいですか
引き続き記憶に関連したドラマを作っていきたいです。
また実話を元にした話なども描きたい。直近で興味があるのは東京大空襲など。

7.撮影現場について、スタッフ・キャストとのコミュニケーションはどのようにとっていますか。
・誰の意見でも、まずは必ず聞くようにしています。その上で作品をよくすることは積極的に取り入れます。
・現場を楽しくすること。みんなが楽しいと思ってくれること。
・役者さんと十分コミュニケーションを取り、自分のキャラについての疑問点を無くしておくこと。