映画『熱血人面犬』
プロデューサー:小川智弘
MC:水谷匡宏
Asst.:西條瑠美
作品情報
山元隼一(監督)
九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー卒業。
自主制作アニメーション「memory」(2009)、
「Anemone」(2011)で、 国内外のアニメーションコンペで多数受賞。
「熱血人面犬」の原作・監督やPSvita「Deemoラストリサイタル」ムービー監督、 NHKや民放番組、舞台、ライブ、MVなどさまざまなアニメーション作品を担当する。
TVアニメ 「ポプテピピック」の星色ガールドロップ次回予告コーナー監督も担当。
2018「TIME DRIVER 僕らが描いた未来」
「熱血人面犬」
出演者
QUESTIONNAIRE
1.監督になったきっかけはなんですか?
アニメーションの企画や絵コンテを
中学生の時から作ってはいたのですが、
大学で入った映像サークルでPCの使い方を教えてもらって、
映像を作り始めたのがきっかけです。
2.影響を受けた作品、監督を教えてください
リトルダンサー、アメリ、ジャン=ピエール・ジュネ、小津安二郎
岩井俊二、中島哲也、堤幸彦、新海誠、細田守、渡辺歩、今敏など
3.どんな時にアイディアが生まれますか?
カフェをいくつか巡って、頭の中にあるものをノートなどに
一旦出し切って、カフェを出た後、歩いている時に閃くことが多いです。
4.好きな言葉
「映語」
映画と英語を足して勝手に作った造語ですが、
映像という文法を使って伝える感情表現手段をそう呼んでいます。
言語では伝えられない感情のようなものを乗せられるのと、
言語に頼らず、世界中のたくさんの人と感情を共有できる言葉だと
思っています。
5.近年の日本映画について思うこと
いい意味でも悪い意味でも、商品的になってしまって、
作家性の強い映画が減ったような気がします。
産業として安心して観れる映画が増えたとは思いますが、
一方で消費速度も速くなってしまっているのかもしれません。
短編映画が好きなので、ジャムフィルムズみたいな
短編オムニバスみたいな作品が増えるといいなと思います。
6.作品制作についてのこだわり
作っている作品によって変わってきますが、
大まかに
作品としての強度があるか?
レイアウトや色味が美しいか?
物語として普遍性があるか?
その物語を描くために使用している映像文法が適切か?
といったことを気にしつつ制作しています。
7.若い頃から貫いてきた思い
人の時間は有限なので、
作品制作にできるだけ能力パラメータを全振りする。
8.将来どんな監督になりたいですか
一本でも誰かの心にずっと残り続ける
心に寄り添うような作品を作り続けたい。
9.今後どのような作品を作りたいですか
尺の長さでまだ45分以上の経験を
したことがないので、もう少し長尺で
テーマを語りたい。
10.現場でのスタッフとのコミュニケーションの取り方
アニメの現場ではスタッフが一堂に会することはなく、
会わないスタッフも多いので、
絵コンテが、最初で最後のコミュニケーションであり、
「魂の申し送り」だと思って、できるだけ思いを注ぎ込んでいます。
また、やり取りできるスタッフとはかなり話すようには
しています。提案などしてもらって取り入れることが多いです。
11.験担ぎなどしていますか?している場合は内容を教えてください
特にしていません。
12.映画監督という仕事の面白いこと、苦労する部分
映語によるコミュニケーションだと思います。
誰の心の中にもなかった物語、世界を生み出せる楽しさ。
自分の心の中の感情の機微が、誰かに伝わること。
表現しようとしていることと、映像文法が一致した時楽しいです。
苦労とかはあまり思ったことはないです。
大変な状況があれば、
今の状況を逆手に取れないかなと考えるようにしています。
13.壁にぶつかった時の乗り越え方
壁に対するいくつか現実的な手段を考えて、その際のメリットデメリットを
書き出して、後から後悔しない道を選びます。
14.自分はどんな人間だと思いますか?
一見、穏やかに見えるけど、狂ってると周りに言われることがありますが、
自分ではわかりません。
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